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うつ病は大きく分けて5種類!それぞれの症状や原因を解説します

うつ病は大きく分けて5種類!それぞれの症状や原因を解説します

 

うつ病という病気は多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか。

うつ病は気分障害の一つで、気分が落ち込み憂鬱になるといった精神的な症状だけでなく、眠れない、疲労がたまる、だるいなどといった身体的な症状が現れる病気です。

 

本記事ではそのようなうつ病の種類や特徴、原因について分かりやすく解説していきます。

 

 

うつ病の種類と症状

うつ病は大きく分けて5つに分類されます。

  1. メランコリー型
  2. 非定型型
  3. 季節型
  4. 産後うつ
  5. 仮面うつ

 

それぞれの特徴と症状を見ていきましょう。

 

メランコリー型うつ病

メランコリー型うつ病

メランコリーとは「気がふさぐこと」「ゆううつ」という意味があり、最も一般に認知されているうつ病です。

 

メランコリー型うつ病の症状

  • 抑うつ気分
  • 興味または喜びの喪失
  • 体重の変化
  • 不眠・過眠などの睡眠の変化
  • 精神運動における焦り(焦燥)
  • 疲労感や気力の減退
  • 無価値観、不適切な強い罪悪感・罪責感
  • 思考力や集中力の低下、決断力の低下
  • 死についての反復思考、自殺願望

など

 

非定型うつ病(通称:新型うつ病)

非定型うつ病(通称:新型うつ病)

 

非定型うつ病は、通称「新型うつ病」とも呼ばれています。従来のうつ病に比べ、20〜30代の女性を中心に発症者が多く、遊ぶ時は気分が晴れることが大きな特徴です。

 

非定型うつ病の症状

  • ストレスを感じることは気分が落ち込む
  • 遊ぶ時は気分が晴れやかになる
  • 他人を責める思考になる
  • 過眠、過食
  • 体がなまりのように重くぐったりする

など

 

季節型うつ病

季節型うつ病

 

季節型うつ病は、特定の季節に発症するうつ病です。冬季に発症数が多く、春先になると回復することが多いです。

 

季節型うつ病の原因は、メラトニンが不足しているからと考えられています。メラトニンは日光を浴びることで作られるのですが、冬は夏場に比べ日光を浴びる時間が少ないため、正しく生産できない可能性があります。

 

メラトニンは覚醒と睡眠のリズムを整える物質であるため、睡眠のリズムが不規則になり、精神的に不安定になりやすくなる、と考えられています。

 

季節型うつ病の症状

季節型うつ病は、特定の季節に発生し、半年程度のサイクルで以下の症状を毎年繰り返します。

  • 食欲低下、体重が減る
  • 不眠
  • 不安感を持つ
  • 精神的不調

など

 

産後うつ

産後うつ

 

産後うつは、出産後に発症するうつ病のことです。はっきりとした原因は不明ですが、出産によるホルモンバランスの崩れ、睡眠不足と疲労の慢性化、ストレスによるものだと考えられています。

 

産後うつに関して詳しくは、以下の記事で解説しています。「出産して気分がなぜか沈んでいる…」という方は、ご覧ください。

【チェックリスト有り】産後うつになりやすい人の特徴と治療方法の紹介

 

産後うつの症状

以下の症状が出産後になって現れます。

  • 気分が落ち込みやすい
  • 集中力が落ちている(育児や家事に集中できない)
  • 不眠
  • 自分の赤ちゃんなのに愛情を感じられない

など

 

仮面うつ病(正式な診断名ではない)

仮面うつ病(正式な診断名ではない)

 

仮面うつ病とは、精神症状よりも先に身体症状が出るうつ病の一種です。身体的な症状だけで、精神疾患ではないと勘違いしやすいため「仮面」という言葉が使われています。

 

仮面うつ病の症状

特にうつ病の初期に、以下のような症状が見られます。

  • 頭痛
  • 腰痛
  • 倦怠感
  • 肩こり
  • 動悸・息切れ

など。

 

内科を受診しても異常が無い場合、仮面うつ病の可能性があります。

 

 

うつ病の原因やきっかけ

うつ病の原因やきっかけ

未だに明確な原因は特定されていません。

 

しかし、遺伝的な原因・環境的な原因(親しい人の死や別れ、つらい体験等)・身体的な原因(慢性的な疲労・ホルモンバランスの変化)など様々な要因が重なって発症すると考えられています。

 

また過度なストレスが引き金となり発症することも多いと考えられております。

 

 

放っておくとどうなるの?

放っておくとどうなるの?

 

放っておくと一般的な病気と同じく次第に悪化していきます。

 

状態が悪くなってから治療をはじめても、治療の成果がなかなか上がらず、治療の期間も長くなってしまいます。

 

放置してしまう事で人間関係や社会的な信用などの失墜に繋がることが多々あります。放置せずに、体と心に不具合を感じたら専門家へ相談しましょう。

 

 

うつ病と双極性障害(躁うつ病)は別物

うつ病と双極性障害(躁うつ病)は別物

 

かつて「躁うつ病」と呼ばれていたことから、「双極性障害」がうつ病なのではないか、と思う方も多いのですが、実はうつ病と双極性障害は別の病気で、治療薬も異なります。

 

双極性障害の症状に「抑うつ」があり、うつ病と似たような症状が現れる点にも注意が必要です。

 

双極性障害については、以下の記事で解説しているので違いが気になる方はご覧ください。

双極性障害(躁うつ病)の特徴とは?うつ病、統合失調症などその他病気の違いも分かりやすく解説

 

 

社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。

社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。

 

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