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定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)の効果・作用・副作用まとめ

はじめに

睡眠作用の強い定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)は、睡眠作用の強い薬。高ぶった気持ちを落ち着かせる効果をもち、容量用法を守っていれば、重大な副作用を起こすリスクも少ない。

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)とは?

画像:医療総合サイトQLIFE

フェノチアジン系(プロピル側鎖)の定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)は、気持ちをやわらげておだやかにする薬。興奮・イライラ・不眠などの症状を抑え、統合失調症やうつ病にも効果がある。睡眠作用が強いことが特徴の一つ。

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)の効用・作用

①気分を落ち着かせる

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)は、そわそわ・イライラ・不安感を和らげ、興奮した神経を落ち着かせる効用をもつ。

②陽性・陰性症状に効果がある

統合失調症を改善する定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)は、妄想・幻覚・幻聴・混乱・興奮などの陽性症状や、意欲・思考力が減退する陰性症状にも効果を期待することができる。

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)のジェネリック製品は?

定型抗精神病薬レボメプロマジンの先発品は、共和薬品や田辺三菱製薬の「ヒルナミン錠」がある。後発品は以下のものが挙げられる。

■レボメプロマジン錠25mg「アメル」(共和薬品)

■レボメプロマジン錠50mg「アメル」(共和薬品)

■レボメプロマジン錠25mg「ツルハラ」(鶴原製薬)

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)の併用時の注意点は?

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)は、統合失調症のように脳の情報伝達系に不調が生じる症状に作用する薬である。そのため、脳の神経を鎮める他の薬と併用する場合は効果が強くなりすぎたり、思わぬ副作用が起きたりするリスクが上昇する。

また、定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)とパーキンソン病の薬を併用すると、互いに効果を弱めあってしまうこともある。

降圧薬や吐き気止めとの併用は、めまいや手のふるえなどの副作用があらわれることもある。服用時は必ず医師に相談する必要がある。

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)の副作用は?

■主な副作用

手のふるえ、体のこわばり・つっぱり、口の渇き、尿が出にくい、便秘、目のかすみ、立ちくらみ、動悸など

■重大な副作用

容量用法を守っている限り、重大な副作用が生じるケースは少ない。しかし長期的に服用し続けていると、口周辺の異常運動や舌のふるえが起こる「遅発性ジスキネジア」「ジストニア」が副作用となってあらわれる可能性も。

その他にも、まれに起こる重大な副作用には以下のようなものがある。

動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害、手足が勝手に動く、体のつっぱり・ひきつけ、頻回なまばたき、目の異常運動(正面を向かない、上転)、動悸、だるい、めまい、立ちくらみ、気が遠くなる、失神、発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血、鼻血・歯肉出血、手足のしびれ・こわばり、脱力、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿など

 

定型抗精神病薬レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン)を服用してはいけない人・注意すべき人

【服用は慎重に】

心臓病、肝臓病、腎臓病、褐色細胞腫、動脈硬化症、てんかん、重い呼吸器系の病気のある人。

【服用には注意】

高齢者、体が弱っている人、寝たりきり・認知症の人。

 

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