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【うつ病だけど、趣味は楽しい】非定型うつ病の具体的な症状・治療法を解説

【うつ病だけど、趣味は楽しい】非定型うつ病の具体的な症状・治療法を解説

「会社ではひどく気分が沈むけど、休日は楽しい…甘えているだけなのかな…」

このような悩みを抱えている方は少なくありません。そして、その裏側には精神疾患が潜んでいる可能性もあるのです。その名も「非定型うつ病」。

まだまだ一般的な認知度が低く、理解が得られにくいことが特徴の「非定型うつ病」。そこで今回は、非定型うつ病の症状や、具体的な治療法について解説します。

特に症状に当てはまる方や、仕事中の気分の沈みがひどい方はこの記事をお役立ていただければ幸いです。

非定型うつ病は、興味があることには取り組めるうつ病

非定型うつ病は、興味があることには取り組めるうつ病

非定型うつ病は、うつ病と同様、抑うつ症状はあるものの、興味あるものや好きなものには取り組めることが特徴のうつ病です。

一般的なメディアでは「新型うつ(医学的には正しくない)」とも呼ばれている精神疾患の一種で、今までのうつ病(定型)に当てはまらないタイプのもの、として「非定型うつ病」と呼ばれています。

では具体的にどういった症状があるのでしょうか?次の項目で見ていきましょう。

非定型うつ病の代表的な5つ症状

非定型うつ病の代表的な5つ症状

ここでは非定型うつ病の代表的な症状を5つ紹介していきます。

非定型うつ病の症状1:気分の浮き沈みが激しい

「気分反応性」と呼ばれる症状であり、自分にとって良いことはとても気分が明るくなり、自分にとって悪いことはかなり落ち込み、やる気が著しく下がるといった症状になります。

そのため、休日や趣味の時間はいつも通り晴れやかな気分で楽しめるため、疾患と認識しづらい場面もよくあります。

非定型うつ病の症状2:過眠

非定型うつ病では、過眠になることが多くあります。特に朝起きることが辛いといった症状が多く、昼過ぎや夕方に起きて自己嫌悪に陥ってしまう方も少なくありません。

通常のうつであれば不眠になり、症状が自覚しやすいですが、非定型うつは「ぐっすり眠れてしまう」ので、症状を自覚しづらいことも特徴の一つです。

非定型うつ病の症状3: 他者にイライラする

非定型うつ病では、他者にイライラしてしまう症状も多く見られます。他人の些細な言動に敏感になり、気分が落ち込んだり、怒りが爆発したりと気分の浮き沈みが助長されてしまうことも。

非定型うつ病の症状4:過食

非定型うつ病は過食に走ってしまうことも少なくありません。食欲が沸くため、健康的と思われてしまうこともしばしば。

非定型うつ病の症状5:夕方頃から調子が悪くなる

非定型うつ病は夕方頃から憂うつな気持ちになりやすいことが特徴です。

一般的なうつ病は朝から午前中に憂うつになり、夕方頃に気分が良くなることが多いので見極める一つのポイントになります。

今紹介した症状や、急激な体重増加がある場合は非定型うつ病の可能性もあります。

では病院に相談したとき、どういった治療法になるのでしょうか?通院する前に見ておきましょう。

非定型うつ病の治療法を3つ解説

非定型うつ病の治療法を3つ解説

非定型うつ病には主に3つの治療法が用いられます。一つひとつ見ていきましょう。

認知行動療法

薬物を用いない治療法の一つです。自分の考え方や行動について振り返って分析することで、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。これにより社会復帰を目指していくことも可能です。

薬物療法

脳内物質セロトニンの働きを改善するため、うつ状態の改善を目的として抗うつ薬や抗不安薬を使ったり睡眠の質を改善するための薬を使ったりするなどしていきます。

最優先となるのは、非定型うつ病患者の心理にある不安要素の排除にあるといえます。

生活習慣の改善

日常生活を普段通りに送ることも重要です。家事や仕事など、自分のできる範囲内でこなしていきましょう。

バランスを考えた食事を三食きちんと摂取するということも大切です。正しい食生活を習慣づけることで身体の調子も元通りになっていくので、「規則正しく」を念頭に食事を摂ることを心がけましょう。

非定型うつ病の原因は遺伝的な要因が多い

非定型うつ病の原因は遺伝的な要因が多い

非定型うつ病の原因として考えられることの一つに、遺伝的要因が挙げられます。

非定型うつ病患者の70%について親のどちらかがうつ病だったことがわかっているのです。

また、生育環境に基づく本人の性格にも原因があるとされており、以下のような傾向もみられます。

  • 対人関係に不安が強い
  • 人前で極度の緊張を覚える
  • 目立つことを避ける
  • 人の目が気になる
  • 周囲に気を遣いすぎる

非定型うつ病と診断難しいから不安な方は病院へ

非定型うつ病と診断難しいから不安な方は病院へ

先ほど症状の時にお話ししているように、非定型うつ病は病気であると認識しづらい疾患です。

「イライラしているのは疲れているから、朝起きれないのは会社が嫌だから…」など、自分自身で納得させてしまうことも少なくありません。

ですが、精神疾患は気持ちの持ちようでは治せません。不安を抱えている方は専門医に相談していただけると、正しい治療と共に、気持ちを楽にする方法を一緒に考えていくことができます。

もしあなたが辛い思いをしているのであれば、相談に乗らせてください。

社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。

平岸病院では休日・祝日を含む365日、時間外診療を実施しております。

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