社会医療法人 博友会

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日本の今のうつ病の現状を掴む。うつ病に関するニュースをまとめ・要約しました。

 

2019年6月・7月に流れていたニュースをまとめて、内容を要約しました。

 

うつ病に関して社会の流れを素早く読みたいとお考えの精神科医や、ソーシャルワーカーなどの担当者の方へ向けて、早読みできるようにいたしました。

 

また、近年は、ネット記事は数週間で削除されて古い記事が見れなくなっていることも多いのでお役にたてるかと存じます。

 

では早速、ここ最近のうつ病に関する、状況や環境を報告したニュース一覧です。

 

うつ病が10代で増加傾向です。

2007年から2017年までのアメリカでの調査で、10代のうつ病経験者が59%も増えたと報告がありました。学校や家庭でのつながりを感じられることが予防になると結んでいます。

出典・・・10代の若者の間で増える「うつ」 —— 女子が経験する可能性は男子の3倍

BUSINESS INSIDER JAPAN

 

 

うつ病の長い歴史・社会的定義から今後の対処方法を考える

江戸時代から現代までに社会の変化による、うつ病の捉え方の変化が起きたことによる、社会の対応や治療方針の弊害など、よく観察されたうつ病との向き合い方について、慶応義塾大学教授による解説がされています。

出典・・・うつ病が「人生の苦悩」から「脳の疾患」に変化したことの意味

現代ビジネス-2019/06/29

 

 

 

うつ病と発達障害を正しく見分ける本の紹介

発達障害やアスペルガー、うつ病との違いについてそれぞれに詳しく紹介、コミュニケーションが苦手だからと言って、アスペルガーだとか、うつ病だからと言って頑張ってと言ってはいけないと、単純化された病の解釈に警告しており、正しい見分け方が大切だと、その見分け方が書いてある、書籍【岩波 明氏:うつと発達障害~どう見分けるのが正しいか~】の紹介をされています。

出典・・・大人の発達障害とうつ病の誤解、なぜあの人は空気が読めないのか?

ダイヤモンド・オンライン-2019/07/09

 

 

うつ病と職場の向き合い方の紹介

うつ病を発症して復職する際、リハビリ出勤という理解を深める言葉や、職場での対応を啓蒙している記事です。社労士の先生が上手くいかない職場の事例をあげて、会社全体で取り組む必要性を訴えています。

出典・・・うつ病の再発を恐れる社員、リハビリ出勤への理解がない職場の共通点

日経xTECH-2019/06/19

 

 

戦後初めて日本の10代の死因1位が自殺となる。

日本でも10~20代の若い世代の自殺率が高まっているそうです。戦後初めて、この年代の死因の1位が自殺となっており、近年より割合も高まっています。また、若年性の自殺の原因が良くわからないケースが多く、文部科学省は対策を急いでいます。

出典・・・「自殺」が10~30代の死因1位という深刻な状況

東洋経済オンライン-2019/07/16

 

 

自殺者数は全体では減ってきているが、10代が増えている。

政府は2019年版「自殺対策白書」の報告を行いました。

37年ぶりに自殺者の数が年間21000人を割って、20840人だったことがわかりました。しかし、未成年の自殺者は増加傾向にあり、確認されているだけでも599人と戦後最多でした。白書は「若者の状況を把握するとともに、対策の効果検証を行い、見直しを行っていくことが必要である」と指摘している。

出典・・・未成年の自殺死亡率最悪…親子関係や進路に悩み

読売新聞-2019/07/15

 

学校と家庭それぞれに自殺の起因がある。

こちらも政府発表の『自殺対策白書』のニュースで、若者の自殺者が増加傾向にあること。小学生は男子・女子ともに家庭問題に起因する理由が多く、中学生以上になると、男子は学業不振が最多を占めた。女子は中学生では「親子関係の不和」が多かった。

未成年の自殺増え599人 18年、学校起因が最多

出典・・・日本経済新聞-2019/07/15

 

以上ニュースのまとめでした。

 

 

2019年6月・7月のニュースの総括

 

  • 若年層のうつ病が増加傾向にある。戦後最悪の割合と増えている
  • うつ病、アスペルガーなど見分けが難しく、細分化している。
  • 社会全体で、うつ病に限らず、心の病について向き合おうという流れが出来ている。

 
 

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