社会医療法人 博友会

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【学生の様子がおかしい】学校でうつ病の人がとる行動・特徴と、先生が気付けるポイント、具体的な行動を精神科が解説します

【学生の様子がおかしい】学校でうつ病の人がとる行動・特徴と、先生が気付けるポイント、具体的な行動を精神科が解説します

「最近クラスの学生の様子がおかしい、今までと違う」

ひょっとすると、うつ病のサインかもしれません。

うつ病は放置してしまうと、治療に時間がかかり本人の負担が大きくなる精神疾患です。そこで今回は、うつ病の学生がとる行動、先生が気付けるポイントについて解説させていただきます。

もしうつ病の疑いがあるようでしたら、具体的な行動についても記載しておりますので参考にしていただけると幸いです。

この記事は学校の先生向けに内容を書いています。ご家族の方がうつ病かもとお悩みの方は、以下の記事をご覧ください。

それでは、早速見ていきましょう。

うつ病の学生がとる行動・特徴と注目ポイント

うつ病の学生がとる行動・特徴と注目ポイント

うつ病になると抑うつ状態となり、意欲の減退や睡眠障害が見られます。ここでは、どういった行動・特徴から気付いてあげられるのかを見ていきましょう。

学生のうつ病に気付いてあげられるポイント

  • 遅刻が多い
  • 寝癖がついている
  • テストの点が急に下がった
  • 部活動を休みがちになる
  • 友達と喋っているのを見なくなった

遅刻が多い

うつ病の症状で睡眠障害が起こると、昼夜逆転してしまうことがあります。特にうつ病は午前中のうつ症状が強いため、最近急に遅刻が増えた学生がいた場合注意が必要です。

また、睡眠障害である場合目の下に深いクマを作っている、授業中居眠りをしているなどのポイントでも気付くことができます。

寝癖がついている

うつ病は睡眠障害以外にも意欲の低下が症状にあります。外から見える箇所としては、身だしなみに現れることが多く、髪型や持ち物に気を配れなくなることはよくあります。

テストの点が急に下がった

今までのテスト点数と比べ、突然点数が下がった場合も注目が必要です。特に得意教科で著しく点数が下がっている場合は、他の症状も含めて変わった点が無いかを意識するようにしましょう。

部活動を休みがちになる

放課後の部活動を休みがちになることも注目するポイントです。ます. 朝練がある場合は特に休みがちになることが考えられるため、顧問の先生と連携を取って注目しましょう。

友達と喋っているのを見なくなった

休み時間や放課後、よく友達と話していた子が急に一人で帰り始めたり、休み時間机に突っ伏して寝てしまったりする場合も、うつ病の可能性が考えられます。

特に仲の良い友人がいる場合は、最近変わったことが無いか、一緒に遊んでいるかなどをそれとなく聞いてみましょう。

学生にうつ病の疑いがある場合に学校の先生ができること3つ

学生にうつ病の疑いがある場合に学校の先生ができること3つ

ここでは、学生にうつ病の違いがあった場合、先生として具体的にできることを解説させていただきます。

  • 話を聴く・アドバイスはしない
  • 家族の協力を得る
  • 病院へ相談する

話を聴く・求められる前にアドバイスをしない

学生が悩みを打ち明けてくれたなら、じっくり聴きましょう。普段から気にかけ、「悩んでたり苦しかったら相談においで」と伝えておくことも重要です。

また、立場上ついアドバイスをしてしまいがちですが、求められる前のアドバイスはNGです。本人は今までできたことが急にできなくなる、思うようにいかなくなることに強いストレスを抱えています。

まずは話を聴き、ありのままの姿を受け入れてあげてください。

厚生労働省からも「若者のためのメンタルヘルスブック」というパンフレットが公開されており、ストレスを抱えている学生向けに書かれているため、参考になるかと思います。

若者のためのメンタルヘルスブック

家族の協力を得る

もし仮にうつ病である場合は、学生の家族の協力が必要不可欠です。学校の状況と家庭の状況で症状が変わることもありますので、まずは状況の把握と家族の協力を得るようにしましょう。

しかし、家庭環境が複雑な場合は、逆効果になる恐れもありますので、ここの判断は慎重に行う必要があります。

この時、ご家族にお話しする場合は、休学も選択肢に入ってくるため事前に学校の規則と前例を確認しておきましょう。

病院へ相談する

可能であれば、精神科への通院がベストな解決法です。本人の信頼を得られているのであれば、親御さんと共に通院に付き添いいただくことで治療に向けた具体的なお話ができるかと思います。

精神科へ連れていくことが本人を傷つけることになるのでは?と心配な場合は以下の記事で方法を解説しているのでご覧ください。

うつ病と診断されたあと

うつ病と診断されたあと

うつ病と診断されたあと、最も重要なことは「対応を変えない」ことです。今まで通り接し、注意深く見守ることが大切になります。

また、具体的な行動としては家事など日常生活の負担を減らすための手助けや、耳を傾ける姿勢は心の支えになります。

継続した通院と、薬の服用などによりうつ病は治療できます。本人だけですと途中で通院をやめてしまう可能性もあるため、そういった意味でも近しい方の見守りと協力が必要不可欠です。

まとめ

今回は、うつ病の学生がとる行動と、先生が気付いてあげられるポイント、具体的にできることについて解説させていただきました。最後にポイントを振り返りましょう。

うつ病の学生がとる行動・特徴

  • 遅刻が多い
  • 寝癖がついている
  • テストの点が急に下がった
  • 部活動を休みがちになる
  • 友達と喋っているのを見なくなった

学生にうつ病の疑いがある場合に学校の先生ができること

  • 話を聴く・求められる前にアドバイスをしない
  • 家族の協力を得る
  • 病院へ相談する

もし学生が悩んでいるようでしたら、一度ご来院ください。私たち「博友会」にも協力させてください。

社会医療法人博友会は「精神科救急医療」体制が整っております。

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